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【市原の歯科】骨粗しょう症の薬を飲んでいるなら。――あごの骨へのリスクと、口腔ケアの大切さ
皆さま、こんにちは。
市原市の歯医者、市原馬立いゆ歯科医院です。
「骨粗しょう症の薬を飲んでいるけれど、歯医者に伝える必要はあるの?」
そんなふうに思ったことはありませんか?
今回は、骨粗しょう症の薬を服用されている患者さまへ、歯科の視点から気を付けていただきたいことをお伝えします。
骨粗しょう症の薬のなかでも、BP剤の副作用とは
骨を強くするための薬の中には、「ビスフォスフォネート製剤(BP剤)」というお薬があります。飲み薬や点滴のかたちで、骨密度を高めたり、がんの骨転移を防ぐ目的で使われている、非常に優れたお薬です。
ですが、このBP剤を長期間服用している方が抜歯などを行った場合、ごくまれに「あごの骨が壊死する」という重い副作用が起きることがあります。頻度は0.1%程度と少ないものの、いったん起こると治りにくく、つらい症状に悩まされる可能性があります。
あごの骨の壊死を防ぐために、今できること
この副作用を防ぐために重要なのが、お口の中の衛生状態を良く保つこと=口腔ケアです。
すでにBP剤を服用中の方は、歯ぐきの炎症や歯周病を防ぐために、定期的に歯科でクリーニングを受けましょう。ご自身の歯みがきも丁寧に行い、口の中の細菌を減らすことが、あごの骨を守ることにつながります。
これから服用を始める方は、まず歯科へ
まだBP剤を飲み始めていないという方も、服用開始前に歯科を受診することをおすすめします。
抜歯が必要な歯や、治療が必要な虫歯・歯周病があれば、薬の服用を始める前に済ませておいた方が安心です。服用後は外科的処置のリスクが高まるため、事前の準備がとても重要なのです。
入れ歯による傷にも注意を
意外に思われるかもしれませんが、合わない入れ歯が粘膜を傷つけ、それが骨壊死のきっかけになることもあります。
入れ歯をご使用中の方は、きちんと清掃し、違和感があれば早めに歯科で調整を受けましょう。痛みを我慢せず、早めの対処が大切です。
お薬の名前、飲み始めた時期を教えてください
初診時や問診票では、「服用中のお薬」についてできるだけ詳しくお知らせください。
とくに「アレンドロン酸」「リセドロン酸」「ゾレドロン酸」などの薬を飲んでいる方は、飲み始めた時期や処方医療機関の情報もわかると、より安全な治療につながります。
お口の健康と全身の治療、どちらも大切です
骨粗しょう症の治療とお口の健康管理は、どちらも大切なケアです。
薬の副作用を防ぎながら、安心して歯科治療を受けていただけるよう、当院でも医科と連携しながらサポートいたします。
気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
